代表取締役社長

坂野 哲平

アルムが目指すのは、すべての医療が「つながる」こと。

当社は「Shaping Healthcare」をコーポレートメッセージに掲げ、医療現場の課題をテクノロジーで解決するソリューションを提供しています。

当社が医療ICT事業を始めた時点では、私はもちろん社員にも医療の専門家はほぼいませんでした。それまでの主な事業は動画配信プラットフォームの提供でしたが、動画事業の売却を機に医療業界への新規参入にチャレンジしました。

医療業界には法規制も多く、他のビジネス領域に比べて新規参入のハードルが高いと思われてきました。 しかし、世界中で医療を必要とする人々がいるように、医療の市場は大きいだけでなく、そのニーズがなくなることもありません。

今後ICTの技術活用により、医療のあり方や医療関係者の働き方を根本から変える可能性を秘めている非常にエキサイティングなビジネス領域だと感じました。

また近年はICTサービスなどの普及に伴い、日本でも2014年11月からソフトウェア医療機器の規制が開始しました。 さらなる規制と聞いて、私はむしろ当社にとってこの法改正は医療業界へ進出する大きなチャンスだと思い、事業の主軸を医療へとシフトしました。

そして2015年1月、「For All Medical For All Mankind」から取って社名をAllm(アルム)に変更しました。

「日本初」のアプリと、グローバル展開にかける想い。

当社が目指すのは、病気の発症前から急性期(発症~治療)、そして慢性期(回復~介護)までの一連のプロセスの中でのICTの活用によるエコシステムの構築です。

特に急性期医療の分野では「汎用画像診断装置用プログラム Join」という製品があります。 この製品はチャット形式で医療関係者同士がコミュニケーションできるスマートフォンアプリです。一般的なチャットアプリとの大きな違いは、レントゲンやMRI・CTなどの機器で撮影した医用画像を参照するなど診療に利用できるソフトウェア医療機器であるという点です。そしてこれはソフトウェア医療機器として日本で初の保険適用を受けた製品でもあります。

日常的に使うアプリと同じ操作感で診療にも利用できる、という視点は「ありそうで、なかった」製品なのかもしれません。医療バックグラウンドがない当社だからこそ開発できた製品だったのかもしれない、だからこそ突破できた「日本初」だったのではないか、と思うのです。

また、当社の特徴としては日本発のベンチャーとして、積極的に海外展開を行っている点です。 世界に通用するプロダクト作りに本気で向き合い、自社製品はすべて世界同時リリースを目指して開発しています。

今後も世界中に医療事業の営業拠点を増やし、積極的にグローバル展開に力を入れていきます。

医療を変革できるのは、「フロンティア精神」。

全員にとって新しいチャレンジなので、新卒だから、ベテランだから、ということは関係なく、若手の社員にも幅広い分野の仕事を任せています。

新卒社員に求めるのは、新しい領域でもチャレンジしていくフロンティア精神、そして分からないなりに食らい付いて行動できる強さです。現在新卒で入社した社員が、国からの委託事業や海外サービスの企画・薬事戦略立案など、核になる事業で主体となって活躍しています。

医療の知識は必要ありません。 日々の業務の中で医療の知識は次第に増えていきます。 むしろ、我々が新しいサービスを提案するためには、長い歴史の中で医療のプロをもってしても解決できなかった医療現場での課題を咀嚼し、解決策を示せる人材こそが求められているのです。

医療業界のように、変革が容易でない業界で大きな変化を起こすためには、若い皆さんのフラットな視点が必要です。

主体的に事業開発に関わりたい、グローバル事業に興味がある、やるからには社会の役に立ちたいという方にとって、医療ICTは面白い領域なのではないでしょうか。

自らの手で新たな価値を創造したいと思ったのなら、ぜひアルムの門を叩いてください。